MTM-Basic(オンライン)
開催レポート

講師

西 真紀子
(歯科医師)

日時・会場

2023年3月3日(金)
・5月12日(金)
・7月7日(金)
・9月1日(金)
・11月10日(金)
・2024年1月12日(金)

オンライン




西 真紀子先生コメント

「予防歯科先進国から学ぶメディカルトリートメントモデル(MTM)のフィロソフィーと最良のエビデンス」ウェビナーの6回シリーズにご参加いただき、誠にありがとうございました。
皆様の熱心な御清聴と御質問が印象的でした。
MTMに関する理解を深め、これからも積極的な学びの姿勢を維持されることを期待しています。
共有された知識が皆様にとって有益なものとなりますように。
今後も歯科の専門性を高め、患者さんの健康増進に貢献されることを期待しております。


セミナーのようす


第1回
〇スウェーデンの歯科医療システム概要
〇スウェーデンの歯学部教育、大学院教育


第2回
○スウェーデンのガイドライン概要
〇スウェーデンの新ガイドラインの特徴


第3回
〇PMTCのエビデンス
〇リコール間隔のエビデンス


第4回
〇ホームケアのエビデンス
〇残存歯数と全身の関係、嘘と本当


第5回
〇カリエスリスク評価のエビデンス
〇カリエスマネージメントシステム


第6回
〇日本におけるカリオグラムのよくある誤解
〇う窩撲滅の可能性



感想文

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  • 最新のカリオロジー情報を得ることができ、またその情報収集の仕方まで教えていただこと 世界と日本のギャップを改めて知ることができた

  • カリオグラムのお話から1次情報をちゃんと受け取ること。信用できる情報にいかにアクセスできるかが重要だということを改めて感じました。だ液検査は誰にやるか?本当に必要か?という議論をよく耳にしますが、その議論をしていること自体が間違っているのだとスッキリしました。長期間にわたりウェビーナーを続けてくださりありがとうございました。これからもどうぞ宜しくお願いします。

  • 質問にご回答いただきありがとうございました。唾液検査についてはカリオロジーを学ぶ上でよくディスカッションにあがるテーマですので、先生のご意見を伺えてよかったです。

  • 大変貴重で高度なお話を知識のない私も楽しく拝見させて頂きました。
    特に0歳からのオクイゾメのプランは今後の日本に全く必要なことと思います。
    それが通常となる日本を目指したいです。本当に楽しいお時間をありがとうございました。

  • ①聞きやすい。②カリオグラムの誤解など実用的。③普段感じているジレンマ(悩み)を上手い表現で言語化。④情報収集法までも丁寧に教えてくれる。(実は苦労する部分)
    ありがたく拝聴していました、心より感謝しています。

  • 6回を通じて少し薄まってしまった確信やエビデンスの再確認ができたことがこのセミナーの良いところだと思いました。
    様々な情報がすぐに手に入る世の中ですが、情報の取捨選択、確実性を誤ってしまいやすい世の中でもあると思います。常に患者さんや他の歯科医療従事者に伝える立場としてこのようなセミナーは定期的に開催していただきたいと思いました。

  • 先生のお話を聞いているとブラッタール先生の素晴らしいお人柄がよくわかりました。MTM実践と日本の患者さんにう蝕のメカニズムを教育するにはデントカルトは必要不可欠。これはMTMを実践してはや7年が経ちましたが、この意見は変わりません。自身の口の中に興味を持つための最強のツールだと思います。スウェーデンでは唾液検査をしなくとも国民の教育が行き届いているのも驚きです。日本国民の多くがもっと正確な教育を受け、う蝕が撲滅される日が来ることを強く願っております。
    『ラーゴム』とても良い言葉ですね。ただこの丁度良いが一番難しい!!!

  • WHOステップワイズアプローチの概念が、だ液検査が必要かの問いの答えになり、とてもスッキリしました。ステップ1の問診が食事指導やフッ化物の使用状況の確認だとすれば、ステップ1すら実施できていない医院もいるのではないでしょうか。
    だ液検査を行なう理由として以下の3点の考え方は参考になりました。
    ①日本では唾液中に細菌がいると知らない人もいるため、患者教育のために行なう
    ②コンプライアンスの高い人て二人三脚で行なうための契約
    ③だ液検査を断る人は追いかけなくていい
    そういう人を患者にしてしまうと到達できない
    またラーゴムの考え方を知り、
    日本人は白黒ハッキリさせたがる傾向があるが、それに本当の意味がないことに気づきました。1日3回歯磨きするとか、3ヶ月に1度歯医者に来るとか、PCR20パーセントとか、では21パーセントはダメなのかというとそうではない。もっと柔軟に捉えて、丁度いいバランスが個人個人にはあるという考え方は大切だと感じました。個人的にラーゴムの考え方はもう少し勉強してみようと思います。

  • とても勉強になりました。一方で、日本でのカリエスリスク評価の使い方は、本来の目的が達成されていないと感じました。リスク評価の結果に完璧な正確性を求めたり、菌が多いから悪い、少ないから良いなどと判断したり、全体像を捉えられていないことが多いと感じました。そしてカリオグラムに使われるのではなく、患者教育のためにもっと自由に使っていいということが良く分かりました。患者分類においては、ハイリスクをピックアップし、何をしたらいいのか予測モデルとしてカリオグラムが使えるようになると、もっとこのツールが生きてくると思いました。
    カリエスのプロセスの過程で、リスクの分析や原因除去が行われていないと、う窩になってしまった結果に対して対応することになってしまう。このことを患者さんに伝え、リスク評価の必要性や予防の進め方について伝える必要があると思いました。いつもありがとうございます