100症例報告

オーラルフィジシャン(OP)を目指す取り組みは、まるで高い山を目指す登山のような道のりに例えられます。高い山の頂を目指すには、途中の目標となるマイルストーンが必要です。
そこで、JOFではOPへのマイルストーンとして「100症例の症例報告」を設けました。

このプログラムでは、MTM(メディカル・トリートメント・モデル)に基づいた診療を実践し、以下の条件を満たすJOF会員の歯科医院を対象とします

  • 再評価2まで完了した症例が10症例以上
  • 再評価1まで完了した症例を含め、合計で100症例以上の経験

症例報告の発表会場は、OPの原点ともいえる山形県酒田市の日吉歯科診療所です。発表を行った医院には、サティフィケート(認定証)を授与する予定です。
この報告を通じて、各医院が生涯にわたる口腔の健康維持に貢献することはもちろん、以下のような広がりを期待しています

  • 若手歯科医師の育成
  • 企業や自治体との連携
  • 一般の方々への啓発活動
  • 学術的な情報発信

JOFとともに未来の口腔健康を支える歩みを進めていただければ幸いです。
「100症例の症例報告」に、ぜひ奮ってご応募ください。

お申し込みフォーム

申請資格

(1)JOF会員の医院であること。

(2)MTMに基づいた診療を、再評価2まで完了した症例が10症例以上、再評価1まで完了した症例と合わせて100症例以上経験していること。

申請時期

(1)各年年末までに資料を添えて申請を行う。理事会にて適当と判断されたものについて、翌年3月に行われる酒田交流会にて発表を行うものとする。

申請方法

(1)JOF事務局あてにメールにて、「100症例報告希望」の旨をタイトルに書いて申し込みを行う。

(2)「100症例報告フォーマット」にて提出すること。フォーマットは申請受領後にJOF担当理事より送付する。必要項目が網羅されていれば他のフォーマットにて提出して差し支えない。

報告内容

(1)「100症例報告フォーマット」の内容を網羅した資料を作成すること。

(2)100症例について統計用フォーマットにて分析を行い、その中の再評価2まで完了している2症例について詳しい経過を報告すること。

(3)(2)については、初診時、再評価2の時点における口腔内写真、レントゲン写真、歯周精密検査、う蝕リスク評価、歯周病リスク評価(歯周病新分類による評価)を、また再評価1の時点における歯周精密検査のデータ(もしあれば、口腔内写真、レントゲン写真)を提出すること。治療の過程で重要と思われる部位の資料については適宜判断すること。

(4)初診時と再評価2の時点において変化がないと判断される場合は再評価2の時点での口腔内写真やレントゲンの提出は必要ない。ただし、口腔内写真においては初診時に写真上で病的部位を認めない場合であり、レントゲンにおいては硬組織の変化がないと判断した場合とする。再評価2におけるサリバテストは必須ではないが、リスクに関するパラメーターが変化していると考えられるため、再評価2の時点でのう蝕・歯周病リスク評価は必須とする。

(5)100症例を経て感じたこと(例:旧来の歯科医療とどのように違うか、MTMを定着させるためにはどうしたら良いか、必要な知識や技術はどのようなものか、何が大変か、どのような価値があるか)、そしてそこから感じた日本の歯科医療を前進させるための課題等(例:歯科医療を取り巻く状況、ステークホルダーとの関係)について考察をすること。

(6)100症例は恣意的な抽出ではなく、ある特定の日からの純初診患者の中でMTMによる治療を行った患者を対象とし、かつ再評価1まで完了した者が100名に達するまでの期間の患者を提示することとする。