未来の歯科医療を切り拓く!
若手歯科医師のための革新セミナー
開催レポート(2日目)

自分がしたいと思うことと社会的使命が一致したとき、人はいきがいを感じるのではないでしょうか。

多くの歯科医師が量的なものを追い求める現在、熊谷先生、田中先生、石山先生、3人の演者に共通していることは、質的なものに裏打ちされた価値提供を使命として、いきがいを感じていることです。

317人の初診患者を歯科医師1人でMTMの過程を全て行うことでわかったことは、時間をかけて待つということが創造的でなにか新しいものを生み出すということです。そして、それは歯科医療の本質を掴んだ若い歯科医師の誕生を意味します。

講師

熊谷 崇 先生
(講師・歯科医師・医療法人社団日吉歯科診療所)

畑 慎太郎 先生
(講師・歯科医師・医療法人社団アップルデンタルセンター)

家泉 裕香 先生
(講師・歯科医師・西郷歯科クリニック)

石山 莉奈 先生
(講師・歯科医師・医療法人社団日吉歯科診療所)

田中 利典 先生
(講師・歯科医師・医療法人社団KHI 川勝歯科医院)

日時・会場

2024年4月21日(日)

会場:株式会社モリタ Dental Plaza Tokyo(東京都千代田区)


フォトレポート
2024年4月21日(日)

◉オープニング
家泉 裕香 先生


◉講演:「歯科医療の未来を拓く突破口 ~50年の臨床からの提言~」
熊谷 崇 先生

これから到来する人生100年時代は、医療や老後についての考え方が根幹から揺さぶられ、変革を迫られる時代とになると私は思っています。 若者が減る一方、高齢者がさらに長生きしてその割合が増え続けている日本で「歯科ができること」とは何か。 それはすなわち、「少子高齢化・人口減少」を前提に、歯科の進むべき道を考えることにほかなりません。 これからの歯科は、健康保険の基盤が盤石だったころから続く「治療中心の診療モデル」を、根本から見直す必要があると思います。 私は、今後拡大する社会の変化に即応することが、歯科医療の未来を拓く突破口になると考えています。
少子高齢社会の日本を救う鍵、それは「予防メインテナンス」です。歯科が治療中心から予防中心へ、つまり対症療法から原因療法に舵を切る。再治療の繰り返しが止まると、高齢者のお口に多くの歯を残すことが出来る。28本の歯を残すことを目標に、カスタマイズ型の予防メインテナンスを提供する。
これが当たり前に行われるようになると、おそらく社会の構造が変わります。
(抄録より)


◉講演:「メディカルトリートメントモデルを歯科医師が行う重要性」
石山 莉奈 先生

メディカルトリートメントモデルにおいては歯科衛生士の活躍を中心に、歯科医師の出番は治療に関わる場合、と思う方も少なくないかもしれません。しかし本来は歯科医師自身が初診~メインテナンスまで全てできる必要があります。特に若手歯科医師のうちにこそ患者さんとのコミュニケーション、資料採得、メインテナンスまでを自分自身で行うスキルを身に付ける結果、医院スタッフの教育を円滑に行うことが可能になります
(抄録より)



◉講演:「これからの歯科医療における「診診連携」のあり方」
田中 利典 先生

「連携」という近年では「医科歯科連携」や「他職種連携」がイメージされやすいでしょう。本講演で取り上げる「診診連携」とは、複数の診療科を受診する必要のある患者さんに対し、入院施設を持たない各専門分野の診療所間で行う医療連携のことであり、お互いの専門性を生かして診療にあたることをいいます。
本講演では、歯内療法専門医の治療を希望して来院される患者さんを実例に、私が行っている「診診連携」の様子をご覧いただきます。歯内療法専門医との連携はどのタイミングで行えば良いのか、紹介する場合患者さんへはどの様に説明すれば良いのか、どのような症例で話がこじれてしまうのか、私自身が日々経験し感じていることを皆様に共有したいと思います。また、これから機構認定の専門医を目指す場合、どのような環境に身を置くことが櫃世なのか、その道標をお話ししたいと思います。
(抄録より)


◉総括:「これからの歯科医療における「診診連携」のあり方」
熊谷 崇 先生


◉質疑


◉クロージング


◉懇親会



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