カテゴリー: 社会貢献・連携
「健康とスポーツ」
本講演会場
法政大学市ケ谷キャンパス 富士見ゲート
Photo Report
※画像をクリックすると拡大表示されます。
開会のあいさつ
法政大学社会学部教授 徳安先生が開会挨拶
法政大学の履修証明プログラム開設記念シンポジウム「健康とスポーツ」において、熊谷崇先生(山形県酒田市 日吉歯科診療所理事長)が、第1部の健康パート講演において「口腔から全身の健康へ向けた先進的な取り組み~KEEP28 全ての歯を守ろう~」と題した講演を行いました。
本講演は、熊谷崇先生とオーラルフィジシャン歯科医院そして富士通株式会社が、市民に予防歯科を普及させる活動の一環に位置づけることができます。昨年から東京歯科大学、関西大学、常葉大学、今回の法政大学で4回目の講演になります。予防歯科の普及が社会に与える利益の大きさは、一般市民の方への理解浸透は引き続き取り組む必要がある一方で、大学関係者や有識者の方からの理解と評価は想像以上に高く、予防歯科の普及には心強い支援者といえます。
今回の法政大学での講演には、大学生・大学関係者・富士通社員・一般市民など約120人が参加しました。参加者の中には親子連れの方が数組あり、熱心にノートをとる姿が目につきました。また、この講演はスポーツ推薦で入学したトップアスリート学生の履修科目にも指定されているため、通常の予防歯科とは違う角度からの口腔と運動機能の関係など、スポーツを専門領域とする教授陣と熊谷先生との議論は、予防歯科発展の新たな一面を垣間見ることができました。
第1部 健康パート講演
熊谷崇先生(日吉歯科診療所理事長)
口腔から全身の健康へ向けた先進的な取り組み~KEEP28 全ての歯を守ろう~
- 講演骨子
-
- 8020で満足することなく生涯を通じてKEEP28を目指すことが歯科医療人の使命。
- 約85%の国民が1日2回以上歯ブラシをしているのに、口腔の健康が欧米水準でないのは何故か。
- 日本の著名人の口腔の健康と審美性はグローバルスタンダードではない。
- 歯の健康は体の健康と結びついている。
- TV番組などで報じられる歯磨きをする時間にはエビデンスはあるか。
- 20歳以下の歯科診療(アンダー20)の大切さと唾液検査の有用性。
- 歯科検診とメインテナンスは似て非なるもので、その経年結果の違いは顕著。
- 医療と企業の連携で健康な社会を目指すSAKATAモデル。
- 患者さんに情報開示することが医療人としての健全さの証明では。
- かみ合わせと全身の関係について。
- 従来の歯科医療では健康な口腔を維持することは困難。
第2部 スポーツパート講演
苅部俊二先生(スポーツ健康学部教授)
4×100mリレーで世界に挑む
- Profile
- スポーツ健康学部教授
- 日本陸上競技連盟 強化・情報戦略部
- リレー戦略部門 主要メンバー
- アトランタ・シドニーオリンピック出場
1969年神奈川県生まれ。1992年法政大学経済学部経済学科卒。富士通勤務を経て、1999年筑波大学大学院体育研究科修士課程修了。1996年アトランタ五輪日本代表(4×400mリレー 5位入賞[現日本記録])、2000年シドニー五輪日本代表。2001年法政大学第一教養部専任講師に就任。文学部を経た後、2009年より現職。2013年早稲田大学大学院スポーツ科学研究科博士後期課程単位取得満期退学。2015年博士号取得。法政大学陸上競技部監督、特定非営利活動法人法政クラブ事務局長を兼務。
第3部 パネルディスカッション
アスリートの健康支援とコーチング
パネリスト
・熊谷崇先生(日吉歯科診療所理事長)
・苅部俊二先生(スポーツ健康学部教授)
・伊藤マモル先生(法政大学法学部教授)
・杉本恵子さん(株式会社ヘルシーピット代表取締役)
ファシリテーター
・荒井弘和先生(法政大学文学部教授)